適応疾患

• 尋常性乾癬
• アトピー性皮膚炎
• 円形脱毛症
• 掌蹠膿疱症
• 尋常性白斑など

もともと長波長紫外線（UVA）を利用した紫外線治療は古くからおこなわれており、その頃から尋常性乾癬、類乾癬、アトピー性皮膚炎での有効例は多く報告されています。

特に内服・外用療法ではなかなか良い効果が得られなかった患者さんでも、紫外線治療の併用によって相乗的に改善していくことが可能です。

現在では保険治療として、より安全に紫外線治療が行えるようになりましたが、下記のような方は治療できません。

• 敏感肌の方
• 日光や紫外線による過敏症（日光過敏症）
• 皮膚の悪性腫瘍や日光角化症のある方
• 免疫抑制剤を内服中の方
• 妊娠中、授乳中の方

紫外線治療の効果

エキシマライト・ナローバンドUVB照射療法により、

• 皮疹のかゆみを早く抑える。
• 皮疹の改善に伴い、軟膏の外用量が少なくて済む。
• 治療効果が持続し、再発予防ができる。
• 肝硬変や血液透析に伴う慢性的なかゆみを抑える。

などの効果が期待できます。
なお中波長紫外線照射療法はあくまで補助的な治療ですので、まずは内服・外用療法をしっかり継続していただき、それに追加で行う方が有効的です。

くわしくは担当医にご相談くださいませ。

副作用は?

長期的な副作用として、紫外線の繰り返し照射に伴う遺伝子・DNA傷害により皮膚癌の発症率の上昇の可能性はあります。

ですが最近では、中波長紫外線照射療法では皮膚癌の発症率は上昇しないという考えが一般的になってきました。

また短期の副作用としては、肌のほてりや発赤、色素沈着（日焼け）などがありますが、他のUVA等を使用する紫外線療法より起こりにくいと考えられています。